久々となるオリジナルアルバム「未来の音楽」を1月に発表した謎の青鼻のピアニスト、H ZETT M。それをひっさげて、約4年ぶりとなる東名阪ツアー「ピアノ独演会2012」が敢行された。先週25日(水)名古屋千種小文化劇場、28日(土)大阪ザ・フェニックスホール公演が大盛況の中終了し、残すは10日(土)の東京公演のみとなった。
今回のツアーでは各公演ごとに異なったコンセプトでのステージ作りが行われた。名古屋公演は「360°型全方位型ステージ公演」、大阪公演は「完全生音オンリー公演」、そして10日の東京公演は「シアター型最高音質公演」と、それぞれが会場の特性を生かしたものとなっている。
大阪公演の模様をかいつまんでお伝えしよう。開演前、全く仕切りの無いフロアにグランドピアノが一台設置され、その隣に置かれていたジュークボックスからは不気味な音が流れている。会場内には緊張感すら漂っていたが、H ZETT Mが登場するや雰囲気は一変し、さっそく悪ふざけで笑いを誘った。それがグランドピアノの前に座り、ひと呼吸おくと会場の空気は引き締まり、H ZETT Mの無重力奏法と形容される超人的パフォーマンスが始まった。観客全員がその超絶技巧に酔いしれ、中には彼の演奏力に圧倒され感動のあまり涙する人も見受けられた。途中、ピアノの隣に置かれていたジュークボックスから流れ出す予測も出来ない音声とピアノで会話をするという即興演奏のコーナーでは笑いがおこるなど、緩急自在のステージ運びで約90分間、まったく飽きさせない内容のライブを一人きりでこなした。
更にアンコールでは、自身が作曲したとの噂の「群青日和」を披露した。H ZETT Mは椎名林檎率いる東京事変第一期の鍵盤の「H是都M」なのではないかという憶測が飛び交っていたのだが、H ZETT Mによって演奏されることは今まで封印がされていた。これには東京事変に対して「今までの活動にお疲れさま」との祝福の意味があるのではないかとライブ終了直後のTWITTER上やファンの間では大きな話題となった。
無心に鍵盤を叩き続ける姿と時に見せるコミカルな一面は、見る者を飽きさせる事無く、むしろ彼独自の世界に一気に引き込んでしまうようだ。
2月10日(土)の東京公演は、昨年末の単独公演に続いてすでにチケットソールドアウトのため完全なプレミアム公演となっているが、今回も多数の要望によりUSTREAM配信が決定された。惜しくもチケットを手に出来なかった方は、是非画面の前で真の鍵盤魔術師、"H ZETT M"の世界レベルのオンリー・ワンマンショーを見てほしい。今後も出てくるであろう、誰も予想の出来ない謎の動きに、瞬きをせずついていきたいところだ。
さらに公式HPでは大阪・名古屋公演の模様が一部公開されているので是非チェックしてみてほしい。
『ピアノ独演会2012』
TICKETS SOLD OUT, THANK YOU!!
2012.2.10(金)
東京/Mt. RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
OPEN : 18:15 / START : 19:00
※シアター型最高音質公演




















