live report ライブレポート

Sweet Vacation E-TRiPPER ライブレポート

Sweet Vacationの音がステージから溢れ出すだけで、フロアはなんと甘くカラフルな色に染められてしまうんだろうか。思わずそんなことを感じてしまうSweet Vacationのライブを目撃するために11月4日代官山UNITで開催された彼ら主催イベント"E-TRiPPER"に潜入した!到着するとそこは超満員。人、人、人というオーディエンスの波をかきわけてもステージにいるSweet Vacationの2人をひとめ目撃することさえも困難なほど。どれほど彼らが注目されているかを思い知らされる。 text : えびさわなち
photo : 川島一郎 & inMusic

フロアにひしめく人々がDJの鳴らす音楽のビートに合わせて思い思いに体を動かしていたそのとき、ふいにステージにダンサーとギタリスト、そしてSweet VacationのDAICHIとMayが登場し、UNITの温度がグッと上昇する。「待っていました」とばかりに大歓声が起きる中『Sexy Girl returns』がスタート。「みんなに会えて嬉しい!」と言わんばかりのMayの素直な想いの出た表情と大きく手拍子をしてフロアを盛り上げるMayから、ライブ開始早々に視線を外せなくなる。

洪水のように鳴る音はそのまま続く『Material Girl』へ。言わずと知れたマドンナの名曲のカバーソングのこの曲でビートの上でステップを踏むように軽やかに踊るMayの動きに合わせて、フロアの人影も跳ねている。そしてステージに向かって手を伸ばすオーディエンスの掌がまるで花のように見え、Mayはさながら花畑の中で踊るポップスの妖精のようかもっ!?そしてステージから響く音は『Magic Smile』にスイッチ。透明感がありキラキラと発色するMayのボーカルとDAICHIのコーラスが絶妙に絡むこの曲。サビのほのかに切なさの漂うポップ・チューンにサポートであるザ・ジェッジ・ジョンソンの池橋のギターが色を添え、ライブの熱はどんどん上がっていく。

「今日は来てくれてありがとう。本当に嬉しいです。タイの空港がcloseだから、すごく大変でした」とMay。実はこの日のライブまでにMayが来日することが出来るのか...!?と関係者はハラハラドキドキしていたのだ。というのも、彼女の暮らすタイで反政府団体がタイの2つの空港を占拠し、封鎖してしまっていたから。あらゆる手を尽くしてなんとか来日に漕ぎつけたMayにとって、このステージで歌えること、満員のファンに会うことは本当に心待ちにしていたこと。喜びもひとしお。その嬉しさを噛み締めてのパフォーマンスに会場も熱気と歓声とで応える。

MCに続き再結成に沸くブラーの代表曲をカバーして見事にSweet Vacationカラーを出した『Girls & Boys』。眩しいくらいの音の粒子が曲となって音を紡ぐ中をどこか妖艶な雰囲気に纏った歌声が重なり、会場を包み込むこのナンバーがライブ中盤を熱く彩れば、続く『I missyou〜ユメデアエタラ〜』の泣きメロはハートに切なく響き、ドラマティックなサウンドワールドにキャンディのように甘いMayの歌声が刺さる。想いを込める彼女のひとことひとことが甘さと切なさを内包したこの曲で会場はひとつに。

「今日はお知らせが多いんです」といくつかのインフォメーションを挟んだMCの中でひときわ大きな歓声を呼んだのが新曲の話。「本当にキレイでビックリした」とMayが言う"日本の桜"。その桜の季節を意識して作ったという新曲は09年2月にリリース予定ということで、その曲がこの夜のライブで早くも披露された。叙情的だけれどポップで、スィートだけれど切ない、そんな『さよならマイデイズ』。卒業のシーズンには多くの涙と胸キュンを呼ぶことは間違いなさそう。

「この曲を歌うということは今夜のライブも最後ということです!本当に楽しい時間をありがとう〜!」とMayの声と共に響いたのは彼らのライブのラストソング『I feel so good』。会場が一体となってステージのMayとDAICHI、そしてダンサーの"バケーション・シスターズ"と一緒になって同じフリで踊り、その様子にMayはにっこりと笑顔を見せ、ポジティヴな雰囲気でいっぱいになったカラフルで幸福感に包まれたSweet Vacationのステージは幕を閉じた。

Sweet Vacationとして初めての作品である『Do the Vacation』のリリースからちょうど1年と13日目であるこの夜に彼らが初の自主イベントとして開催したこの"E-TRiPPER"はSweet VacationのほかにSexy Synthesizer、BREMEN、HALCALIといういづれも個性的かつカラフルなサウンドを持つアーティストが出演して超満員のオーディエンスを熱狂させたけれど、Sweet Vacationの色彩感豊かな楽曲と同じく今後も幅広く、なおかつクオリティの高い音を集めてくれるだろうな、とこれからの展開も楽しみになるイベント。彼らが行う"E-TRiPPER"から目が離せない!

▼ セットリスト
Sexy Girl returns / Material Girl / Magic Smile / Girls & Boys / I miss you 〜ユメデアエタラ〜 / さよならマイデイズ / I feel so good

▼ Sweet Vacation関連サイト
Sweet Vacation オフィシャルサイト
Sweet Vacation オフィシャルブログ(Yahoo ブログ)
Sweet Vacation(MySpace)